給排水管更生工事
【ライニング工法による更生】
マンション、オフィスビルなど建物の給排水管の寿命は15~20年と言われております。
適切にメンテナンスをしていないと、配管の劣化により様々な問題が生じてきます。
ライニング工法とは
ライニング工法は、給排水管の改修工事において用いられる方法の一つです。この工法は、管内に特殊エポキシ樹脂の塗膜を施し、新たな管路を形成する工法です。既存の管路を取り壊す必要がないため、工事期間が短く、コストも抑えられるメリットがあります。また、環境への影響も少ないとされています。
給排水管のメンテナンス工法
給排水管劣化調査
まずは現在の劣化状況を調査します。
「給排水管劣化調査」は一般的には配管の抜管及び内視鏡調査により、配管の劣化進捗状況を確認しますが施工状況によりレントゲン及び超音波探査の併用を提案します。その調査結果を考慮して、給排水管の予防保全の面から今後の中長期計画を立案いたします。
配管調査による 劣化事例
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劣化給水管内視鏡写真
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劣化給水管抜管写真
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劣化排水管内視鏡写真
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劣化排水管抜管写真
工事工法の選択
調査結果を元に工事工法を選択します。
- 【更新工事】
- 給排水配管が著しく腐食した個所や破損した配管を新しい管に交換する工法。
- 【更生(ライニング)工事】
- 給排水配管の内側を研磨し、エポキシ樹脂塗布により配管延命を目的とする工法。
ここで工法選択のために、更新工事と更生(ライニング)工事とのメリット及びデメリットを検討いたします。
工法別 比較ポイント※1 | 更新工事 | 更生工事 | |||
---|---|---|---|---|---|
既存撤去・新規配管 | FRPライニング | 塗布ライニング | 給水管ライニング | ||
品質面 | 劣化状態調査結果による判断 | ◎ 既存で腐食が著しい場合 |
◯ 劣化状況で工法可能と判断 |
✕ | ✕ |
耐久年数 | ◎ 5年保証※2 |
◎ 10年保証※2 |
◯ | ◯ | |
漏水のリスク | ◎ | ◯ | △ | △ | |
建築意匠の解体、復旧が必要 | ✕ | ◯ | ◯ | ◎ | |
立ち入りが難しい部屋がある | ✕ | ◎ | ✕ | ✕ | |
建築構造への影響 | ✕ | ◎ | ◎ | ◎ | |
製品精度のばらつき | ◎ | ◯ | △ | △ | |
安全性・衛生面 | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | |
工期 | 工期 | ✕ | ◎ | ◎ | ◎ |
振動・ほこり・振動 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | |
居住者負担(立ち合い日数) | ✕ | ◎ | ◯ | ||
コスト面 | 露出配管に変更 資産価値が下がる | ✕ | ◎ | ◎ | ◎ |
工事期間の賃料問題の大小 | ✕ | ◎ | ◎ | ◎ | |
コスト | ✕ | ◯ | ◎ | ◎ |
- ※1:工事範囲のみ対象比較で、建物全体を対象としたものではありません。
- ※2:工事実施した範囲に限ります。機器等の保証はメーカー保証期間によります。
ライニングの各工法紹介
参考資料:該当工事の保証についての御参考資料
- 【工事内容】
- 雨水管及び排水管更生工事
■ 審査証明第1502-A号 『P・C・G FRPサポーター工法』
■ 審査証明第0403-D号 『P・C・G マルチライナー工法(パラシュートライニング)』 - 【参考保証期間】
- ■『P・C・G FRPサポーター工法』
立管:施工区分は施工完了日より基本10年間
枝管分岐部:施工区分は施工完了日より基本5年間
※ 調査による施工前の配管状態により上記の年数以下となる場合があります。
■『P・C・G マルチライナー工法(パラシュートライニング)』- 施工完了日より基本10年間
※ 調査による施工前の配管状態により上記の年数以下となる場合があります。
■ 既存配管の更新工事施工区分は施工完了日より2年間
※他、給水管等のライニング工事についても、調査による施工前の配管状況により保証内容をご提示いたします。
直近施工実績(ライニング工法・更生工事)
都内事務所ビル
給水管・雨水管更生工事他横浜市事務所ビル
排水管更生工事都内事務所ビル
排水管更生工事都内事務所ビル
排水管更生工事都内事務所ビル
1階事務所排水管更生工事横浜市高層マンション
雨水管更新更生工事 236戸柏市集合住宅
排水管更生工事 350戸都内マンション
給排水管更生工事他 143戸